実のところ私、貧乏性です。
頂ける物は頂いて、使える物は使う等々………。
そうなんです、教えて頂いた事は覚えたい、使いたい!!!
自身が望んで教えて頂いた事ですので、なおさらです。
フライマンにとって、「フルラインキャスター」というのは一つの称号の様なものになっているようで、レッスンや練習してフルラインが出せたとたん、そこがゴールになって終わってしまう方が多いと聞きます。
せっかくキャスト能力を身に付けたのに、渓流に出ると今までと同じ釣りをして、数歩下がって釣りをしない。
もったいないじゃないですか。
この「数歩下がって釣りが出来る」というアドバンテージって大きいですよ。
って、昨年秋田釣行で達人たちの釣りを見ていて実感しました………、あくまでも見ていたのですが………。
先ずは、格好良かったです。
長いラインを自在に操って………。
ストーキングは必要最小限………って、言うよりストーキングがほとんど必要ない距離から釣りをしてましたので………。
釣り上がるときの姿勢が良いんです。
この辺り、見栄っ張りな私には好都合です…………出来ればの話ですが…………。
ちょっと、考えてみるとわかるのですが、今まで、数歩歩かないと出来ないポイントが立ったところで出来ちゃうんです。
一歩進んでポイントを叩く、また一歩進んでポイントを叩く………、
かたや一カ所に立って何歩か先のポイントまで叩けますし、ポイントを叩ける箇所が増える。
つまり釣り上がりのペースが上がるんです。
同じ時間で釣り上がる距離が増える、それだけ魚に出会う確率が高くなるって事です。
あっ、私の釣果は気にしないでくださいね、修行中の身ですから………。
と、そうなんです、修行中なんです。
距離が離れると、フライをナチュラルに流すのが難しくなってきます。
この辺りのテクニックはいろいろと教えて頂いてますが、何の制限も無い練習場で100の力を出したとすると、何かと制限のある釣り場では良いときで80ほどでしょうか。
実際は50程度と考えた方が良いかも………もしくは以下………。
それをいかに100に近づけるかなんです。
例えばこの写真ですが、この枯れ草、私の身長くらいの高さなんです。
時にはこれを背にロッドを振ったりします。
練習場では後ろに障害物が無いところが多いのですが、実際の釣り場ではよくある風景………。
特にロングキャストが必要なところに限ってこういうところが多いのではないでしょうか??
湖などは歩いているときは気にならない傾斜ですが、水際に立って振り返ると今歩いてきたところが競り上がって10mほど先の高さが身長くらいになっていたりします。
すり鉢状のトラップと言いましょうか、初めの頃は気がつかないで釣りをしているとよく後ろを引っ掛けたもんです。
前下がりのループを作れば、バックは上がりますが、水面は水平ですのであまり長いラインをフォルスキャスト出来ません。
一応理論上は前後とも水平にラインを出せば、ロッドの長さがある分身長程度の高さのものには引っ掛けたりしないはずですが………、机上の空論、そう簡単ではないのです。
しかし、出来るだけラインを落とさないでキャストする方法もあります………、ハイスピード、ハイラインですが…………。
なかなか上手くできませんね。
プレゼンテーションの練習も欠かさないですよ。
コーヒーの空き缶を的にやっております。
何せ、せっかく習ったテクニック、いつか自分のものにしてやると………。
10〜25mまでいろいろと距離を変えてやってますが、重要なのがラインの落ち方
空き缶めがけて飛んでいくのはもちろんですが、落ちたラインの形にも気をつけてます。
一応、サイドやバックサイドでもやってますが、難しいですね。
もっとも渓流ではオーバーヘッドよりサイドやバックサイドを使う方が多いですのでこっちが重要なんですが………。
その他ループコントロールやラインスピードのコントロールなんかの練習も必要です。
ループの角度は前下がりから水平まで、水平でフォルスキャスト、前下がりでプレゼンテーションが基本ですから……。
前上がりは………はっきり言って必要を感じません、どのみち釣りに使えませんから…………。
が、バックは上げ過ぎくらい上げてみる事もしてたりはします。
ループの幅は広めから狭めまで、出来る限りロッドの上を通す事を心がけて、いろいろやっています。
何が何でもナローループが良い訳ではないです。
ラインスピードも同じく早いから遅いまで、やっています。
釣りの事を考えるならどちらかというと遅いラインスピードの方が重要な気がします。
あっ、ループの形にはあまりこだわっていないです。
と言うのか、そこまでこだわれるレベルではありませんので………。
まあ、たかが練習ですが、フルラインを出す為だけでなく、他にもいろいろとやる事は多いです。
とりあえずは、なんとか現場で安全に楽しめるようにやっております。
が、やっぱり現場に出ちゃうと………すっかり………です。
と、自己満足の世界ということで、ご容赦を………。